爪楊枝はどの家庭にもあり、飲食店にも常備されている私たちの身近な存在です。
オーラルケアとしても重宝され、ちょっとした時に使いたくなるような、かゆいところに手が届く便利グッズではないでしょうか?
そんな爪楊枝はどのようにしてできているか知っていますか?
また、爪楊枝を製造する工場ではどのような仕事をしているのでしょうか?
製造過程と共に紹介します。
■爪楊枝工場での仕事
爪楊枝は白樺の木を原料として作られています。
白樺の原木を切断する所から爪楊枝製造はスタートししていきます。完成までの作業工程が多いので、工場で働く人々も多いのが特徴です。
1:原木の切断
白樺の原木を持ち運びしやすいよう切断します。
2:煮沸作業
加工しやすくするために煮沸作業でやわらかくしていきます。
3:剥離
専用の機械を使用して丁寧に剥いていく作業です。
4:短板に切断
加工しやすいよう短板に切断します。
5:乾燥
機械を使って十分に乾燥させます。
6:丸軸加工
爪楊枝の丸軸を作る作業です。
7:選別
傷や汚れなどの不備がないかしっかり確認します。
8:丸軸切断
爪楊枝の大きさを整えます。
9:楊枝先の削り作業
爪楊枝の先となる部分を削る作業です。
10:検品・出荷作業
1本1本検品して出荷準備をします。
このような多くの作業を経て、爪楊枝は販売業者に出荷されていき、私たちの手元に来るのです。
爪楊枝を製造するのに使う白樺は、無駄になる部分がなく、すべて使い切ることができます。
資源を無駄なく使用できる、高い技術を持った製造工場と言えるでしょう。
■爪楊枝工場で働くには?
爪楊枝は、ほとんどの製造工程で専用の機械を使用することになります。
そのため、機械を扱えるかが最大のポイントとなるでしょう。
工業関係の学校や仕事を経験している人材がより適しており、優遇されるのではないでしょうか?
また、爪楊枝の製造なので、衛生面に気を付ける必要があります。
清潔できちんとした身なりで作業に臨める人が望ましいでしょう。
そして、機械を扱う作業現場では危険を伴います。
特に危険と思われる機械を使用するためには、専門の資格が必要となる場合があります。
資格を取得できる環境であれば、取得しておくのがオススメです。
ですが、まったくの未経験でも採用される可能性がおおいにあります。
また、力仕事がない選別や検品作業では、女性も活躍する現場です。
雇用形態も正社員はもちろん契約社員、パートなど様々なので、安定しており働きやすい仕事と言えるでしょう。