石鹸工場の仕事内容 爆発事故は大丈夫?

石けん工場

 

日常で身近なものとしてあげられる石鹸ですが、近年は日本各地で公害が社会問題となっていることから、できるだけ河川などを汚染しない自然な素材で作られている石鹸が注目されています。
化学物質であふれている中で毎日使うものだからこそよりシンプルを心掛け、環境への配慮にも気をつけている工場が多いでしょう。
そんな石鹸を作っている工場の仕事内容はどのようなことをするのでしょうか?
また、石鹸工場で働く人はどのような人が向いているのでしょうか?

 

 

■石鹸工場の主な仕事内容とは?

 

 

石鹸は人間の体に直接触れるものなので、機能面だけでなく安全性や環境性を徹底しなければいけません。
各工程によって機械の確認を行いながら厳選された原料を使って製造していきます。

 

・調合
工程書や作業手順書をもとに原料を計って配合していきます。
また、乳化や撹拌などの製造も行います。

 

・充填
製品ごとに充填機を調整や組み立て作業で内容物をセットし、パッケージ作業をしていきます。

 

・検品
個包装された石鹸を一つずつ目視で確認し、商品の異常がなければ箱に詰める作業を行います。

 

・運搬
搬送されてきた石鹸が入った段ボールをクレーンで運び、カッターで段ボールの中身を開封し運搬する作業です。

 

各工程によって環境は違ってきますが、専用機械を使って作業する工程や、検品・箱詰めなどは手作業で行うところもあります。

 

 

なお、以前石けん工場での爆発事故が報道されたこともありました。化学薬品を使う仕事のため、現場での作業には細心の注意が必要です。

 

 

■石鹸工場の仕事に就くには

 

 

石鹸には商品によって独自の香りを持っているので、匂いには慣れても長時間嗅いでいると中毒気味になることもあるため匂いに敏感な人は少し注意しましょう。
就業中はほぼ立ち仕事で、工程によっては流れ作業の場合もあるので持久力が人並み以上ある人が望ましいです。
検品作業は石鹸を目視確認するだけなので、体力的にも負担になることはなくマイペースで作業を進めることができます。
工程によってはクリーンルームで作業することもあり、その場合は専用の衣服や帽子、手袋、マスクで全身を覆ってホコリやゴミなどが製品に入り込まないように配慮しなければいけません。
クリームルームではない工場は、コンクリート設計で冬場足元が冷え込むためホッカイロなどの防寒対策が必要になる場合もあるでしょう。
暖房機器が設置されていても、倉庫内など面積の広い空間は暖房が届きにくいので寒さ対策は必須です。
石鹸は多くの人に愛されているものとして、製品を作るやりがいは十分に望める仕事です。
検品や箱詰め作業工程は、比較的女性従業員が多く運搬など体力を使う工程は男性作業員が多くなっています。