■シリコンゴム加工工場について

 

私たちの生活の中で幅広く使われているシリコンゴムは、耐熱性に優れており150℃の熱にも耐えられる素材です。
反対に耐寒性にも優れていて－60℃～70℃までその弾力を保つ事が出来るのです。

また、撥水性や電気絶縁性にも優れている為、多くの電化製品にも使用されています。

その他にも、離型性にも優れ科学的にも安定している素材で、ニオイや味も無いので食品用や医療用製品、更にはアクセサリーやおしゃぶりなどの子供用品など様々な場所で活躍している素材です。

なので、シリコンゴム加工の工場と言っても、シリコンシートだけではなく車や家電などで使う部品、食品用の部品など様々な種類の加工工場があるでしょう。

 

 

■シリコンゴム加工工場での仕事内容とは？

 

 

シリコンゴムの加工方法の大半は機械を使っての作業となります。

プレス成型では、原料のシリコンゴムを機械を使って練り合わせ、配合材などを加えて成型用のゴムを作っていきます。

その後、裁断していき熱や圧を加えて、形を作っていくのです。

全ての作業が専用の機械によって行われ、最後の不要な部分を切り離す「バリ取り」という作業は、機械の他にハサミなどを使って手作業で取り除く事もあります。

成形方法としては、プレスの他にも直圧成形や注入成形など様々な種類があります。
注入については、人間の手で行う方法と機械が材料を自動計算して注入してくれる方法がありますので、受け持つ機械によって仕事内容も変わってくるでしょう。

また、製品によってはバリ取りの後にカットや接着をして更に加工が行われる事もあります。

 

 

■シリコンゴム加工の仕事に就くにはどうしたら良いの？

 

 

シリコン加工工場では、未経験者でも行える作業は多くあります。

機械を使う作業をマスターすれば、資格などが無くてもシリコン加工をする事が可能です。
ですが、重さのある製品を運んだり持ち上げたりする作業があったり、加工の際は立ち仕事となるので、体力に自信のある人の方が望ましいでしょう。

また、手動で行うバリ取りに関しては、傷などを確認しなければいけない為に細かい作業が必要です。
その際には、クリーンルームでの座り作業を行う工場も多い為、幅広い年代の女性が多く活躍している部門でもあります。

柔らかいものから固いものまで、色んな形に加工出来るシリコンゴムは、今後も多くの人々の暮らしを支える事が出来る製品ですので、業務が拡大していくでしょう。

 

以上、シリコンゴム加工工場の仕事内容でした！