認証工場の仕事内容 自動車分解整備事業とは

認証工場

 

認証工場とは、自動車分解整備事業をすることを地方運輸局に認められた工場のことを言います。
普段ほとんど関わりのない認証工場とは一体どんな仕事内容なのか、どういった人材を求めているのかを説明していきましょう。

 

■認証工場の主な仕事内容

 

 

認証工場では不具合を抱えた自動車の診断や修理、分解や組み立て、定期的なメンテナンスや調整を主に行っており、日常的な仕事は大きく分けると点検整備、緊急整備、分解整備と3つに分けられています。

 

【点検整備】
一般的に「車検」と呼ばれる作業のことを指します。
自動車は不具合箇所が実際目に見えなくても、走行距離や経年で徐々に部品が劣化してしまいます。
そこでオイルの状態やベルト・ブレーキの摩耗具合など様々な箇所の定期的な点検を行い、事故の発生を未然に防ぎます。
認証工場では検査ラインがないため、車検時は最終的に陸運局での手続きが必要になります。

 

【緊急整備】
衝突事故など突然のアクシデントにより車が壊れてしまったり、急にエンジンがかからなくなってしまったなど、緊急時の整備や修理をすることを指します。
点検後に部品の交換等行って修理をします。整備工場で修理ができない場合はディーラーへまわすこともあります。

 

【分解整備】
自動車の中でも極めて重要なエンジンやミッション関係の部品を分解し、故障個所を整備します。
この作業は非常に高度な技術が必要なため、国の許可を受けた「認証工場」や「指定工場」でのみ行うことができます。

 

 

■認証工場の仕事に就くには

 

 

認証工場で働く自動車整備士になるためには、まず国土交通大臣の行う自動車整備士技能検定(1級または2級)に合格しなければなりません。
そして自動車整備士に向いている人は、まず体力のある人です。自動車整備士は見た目以上に力仕事が多くあるので、非力な人だと業務についていけない可能性があるでしょう。
また、力仕事とは対照的に細かな気配りができる人が整備士に向いていると言えます。
自動車整備は事故や危険と隣り合わせなため、ちょっとしたことで大きな事故につながることもあります。しかしこれらの問題は、細かい部分にも目を向け注意力のある人がいることで解消することができます。

 
最後に接客が得意な人が挙げられます。自動車整備士は整備だけでなく、お客様の愛車の状況をわかりやすく伝えたり、お見送りをしたりと接客を要する部分が多くあります。お客様との間に信頼関係を築くことも重要な仕事の一つとなります。
このように、認証工場で働く整備士は技術だけでなく人間性も重要視されると言えます。体力と接客に自信のある人は資格の勉強から始めてみてはいかがでしょうか。