自動車の部品であったり家具などに使われていたりと、様々なものに利用されているネジですが、どのように製造されているかご存知ですか?
一言でネジと言っても様々な種類があり、各工場によって扱えるネジも変わってくるのです。
そこで今回はネジ製造工場における仕事についてご紹介します。
■ネジはどうやって作られる?製造工場の仕事内容をチェック!
ネジ製造工場ではどのような仕事が行われているかというと、まず鉄などの材質を必要なサイズにカットする切断工程が入ります。
切断は主に機械が行う作業なので、その機械に材料を入れて回収することが主な仕事内容となります。
その次に行われるのが頭部成形です。
先程カットした材料を工具のパンチを使うことでネジの頭を作っていきます。
この工程は1回目で大体の形に仕上げ、2回打つことで完全に仕上げていくのですが、2回行う理由としては1回だけだとパンチの力が強すぎてしまうため壊れてしまう可能性があるため、2回打つようにされています。
そしてネジがはめ込まれるギザギザの部分を作る転造という作業に移ります。
転造盤という機械を使い、力を加えてギザギザ部分を作っていきます。
これで基本的なネジが完成となります。
ただ、ネジの種類によっては別の工程が入ったり、また圧力を加えて成形する方法も、通常は冷間圧造と呼ばれる常温の金属に圧力をかける方法がとられますが、中には熱した金属に圧力をかけていく温間(熱間)加工が施される場合があります。
これは主に製造にあたる部分ですが、工場内ではさらに検品作業を行う人や納品などの管理を行う経理、さらに営業や生産管理を行う人もいます。
これらは各ネジ製造工場によっても異なるので、自分が働きたい職種があるかどうか、事前にチェックしておきましょう。
■ネジ製造工場に向いている人とは?
ネジ製造工場ではものづくりが基本となるので、職人気質の強い人や仕事をこだわりを持って行いたいという人には向いている工場と言えます。
また、1日に何十万個にも及ぶようなネジづくりをしていかなくてはならないため、忍耐力や集中力も重要です。
工場では主に機械による作業が増えるので、機械の取り扱いに慣れていないと最初は大変に感じることも多いでしょう。
しかし、長く務めていくことによって機械の扱い方も次第に分かってくるので工業系の学校出身ではない、ネジだけではなく製造工場が未経験だという方も気にせず応募してみましょう。