■LEDチップって何に使われているの?
LEDランプの発光素子であり、LEDチップがあることで光を放つことができます。
日本のエネルギー需要の中でも証明電力が多くを占めていて、オフィスでは約40%、家庭でも約10%以上がLEDランプです。
LEDランプは、電気代の節約や寿命の長さ、衝撃などにも強く、消費電力が少ないことで二酸化炭素の排出量も削減できます。
環境にやさしい照明器具です。
また照明器具以外でもLEDランプは様々な場所に使用されていて、製造も日本がトップとなっています。
このLEDランプは、LEDチップがいくつもあることで働いているのです。
■LEDチップ製造工場での仕事内容とは?
・基板工程
LEDチップを作る手順として、最初に基板に結晶を成長させます。
インゴットという金属の塊から作り出します。
基板の材料としてよく使用されているのはサファイアで、熱などの強く安定した素材になります。
サファイアを円柱形にしたあとにワイヤーで薄く切断し、窒素やガリウムなどのガスを噴きかけることで結晶を成長させます。
・結晶を成長させる
結晶を成長させていきます。
層の中に「発光層」があり、ウェーハ裏面を研磨し基板を除去したら、発光層の上に「透明電極」「パッド電極」「保護膜」などを順番に沿って形成していきます。
この工程をやることでLEDの特性の70%が決まるとされている重要な工程となります。
・電極を作り切断していく
LED発光層の上に、保護膜や電極を形成してLEDチップに仕上がってきたら、完成した基板にLEDチップ数万個分の電極が作られ、基板を1つ1つ切断します。
輝度や波長など測定してからランクごとに分けた後、細かくチップ状に切り分けてLEDチップが完成します。
■LEDチップ製造工場の仕事に就くにはどんな人が向いているの?
LEDチップ製造では精密な作業が多くなり、工程分けされている工場がほとんどです。
工程分けされている場合、同じ作業を毎日こなしていくことになるので、単調な作業でも真剣に取り組むことができ、また細かい作業でも慎重にできる方が良いでしょう。
集中力を持続させてコツコツと取り組んでいくと作業効率も良くなり、作業スピードも上げることができます。
精密な作業が多いと聞くと初心者が出来るかと不安な部分もありますが、部署やチームごとで作業を行うので初めてでも安心です。
また専門的な知識を得たい場合もとても勉強になる職種です。