手動式の歯ブラシよりも手軽で歯がツルツルになると好評の電動歯ブラシは、粉なしで使用できるものや、マイナスイオンを放つ高性能なものまで発展してきています。
電動歯ブラシには、電子回路が入れこまれているので手動の歯ブラシよりも当然製造工程は多くなっていることがわかります。
需要も高くなってきていることから、今後も最新機器や性能を導入するなどさらなる期待に注目されています。
そんな電動歯ブラシ工場ではどのような仕事が行われているのでしょうか。
また、どんな人に向いているのかご紹介していきます。
■電動歯ブラシ工場の主な仕事内容
電動歯ブラシは、手動式と違って内部に電子回路やモーターを内蔵させるため作業工程も多く展開しています。
歯ブラシを手でもつ柄の部分はプラスチックでできているので、柄になる材料を機械に入れて形を作っていく作業もあります。
歯ブラシのヘッド部分は、非常に繊細で細かいブラシを穴に植え込んでいく作業になりますが、高速に動く専用機械を使って一度にたくさんのブラシを植え込むことが可能です
ブラシの毛がきちんと揃っているか、部分的に抜けていないかのチェックも肉眼で検査します。
電動歯ブラシの心臓部である電子回路は、手作業で確実にはめこんでいき、電子回路を入れこんだ蓋を溶接するのと一緒に電気が正常に動くか手でチェックする作業も行います
安定した電圧を維持するための確認や、電動モーターが正常に作動するかなど細かい作業は正確さと集中力が必須です。
電動歯ブラシは口に入れるものなので、クリーンな環境で作業することが鉄則です。
クリーン衣服、マスク、手袋、靴、帽子を着用して髪の毛や異物の侵入を防ぎながら作業を行っていきます。
■電動歯ブラシ工場で働くには?
電動歯ブラシ工場で働くのに向いている人は、最先端技術を追及している分野であることから、設計から製造まで一貫して理解できる柔軟性が求められます。
しかしプラスチック製造や電子回路の部門においては、非常に細かい作業を要するため、手先の器用な人が向いていると言えるでしょう。
クリーンルーム内での作業になるので、基本的に重たいものを運搬する作業はなく女性でも安心して働くことができます。
清潔さと丁寧さが求められるので、綺麗好きな人や細かい作業を好む人には適した仕事です。
特に経験や資格を問われることはないので、年齢や性別に関係なくどんな人でも就きやすい職種になっています。
口の中に入れながら利用する電動歯ブラシは、衛生面や安全面には配慮が必要となります。
自身が携わった製品を実際に手にとって体感できる身近な製品であることから、やりがいを感じる人も多いようです。