消しゴム工場の仕事内容・消しゴムの作り方

消しゴム工場

 

消しゴムには、消字性能を持つスタンダードな消しゴムから、利便性を追及したペンタイプの消しゴム、身近なものをモチーフにして色付け・形成されたおもしろ消しゴムなど豊富な種類で多くの人に愛されているものです。
何気なく使っている人も多く、高いクオリティでお土産にも喜ばれてきていることから、消しゴムがどのように作られているか知ることができる面白い職種です。
そんな消しゴム工場では、どんな仕事が行われ、どんな人に向いている仕事なのか紹介していきます。

 

 

■消しゴム工場での仕事内容とは?

 

 

①混ぜる
消しゴムの原材料であるプラスチックと油などを、専用機械の中に投入して混ぜていきます。

 

 

②結合する
混ざった材料に熱を加えながらさらに混ぜてくと、プラスチックと油が結合していきます。
あまりくっつきすぎてしまうと硬くなるので、熱の温度を調整しながら消しゴムの固さにしていきます。
香り付きタイプの消しゴムには、ここで香りの添加を加えていきます。

 

 

③形成する
形を作る工程にはいくつかの種類があり、機械によって使い分けます。
押し出し式は、長い管の中に材料を入れて片側からどんどん押し出して固めていきます。
圧縮式は、薄い板状の型に流しこみ上からしっかり圧をかけて固めていきます。
射出式は、完成させる消しゴムの大きさの型に流しこみ、たい焼きを作る機械のように押し固めます。

 

 

④切断
押し出し式や圧縮式で作られた消しゴムは、裁断機によって規定サイズの大きさに切ります。

 

 

⑤消しゴムを紙でできたケースで巻きつけて包装します。
包装機は高速スピードでケースの取り付け作業が行われます。
1つずつ個別に包装するのは、消しゴム同士がくっつかないようにするための工夫です。

 

 

■消しゴム工場で働くのに向いている人とは?

 

 

消しゴム工場で働くには、特別な知識や技術を必要としないため初心者でも安心して働くことができるでしょう。
冷暖房が完備されている環境であることから、熱で加工する作業でも年間を通して温度差がないのでそれほど負担に感じることはありません。
しかし、切断や製品をはさみこむ機械を扱う場合は、操作自体はそれほど難しくありませんが、危険を伴うリスクは発生します。
重たいものを持つ作業はありませんが、細かい動きが必要なので手先が器用な人には向いているでしょう。
長時間同じ作業を繰り返すため、地道にコツコツと作業を行っていく辛抱強さを求められます。
自身が関わった製品を目にしたり、使う機会も多いのでやりがいを感じる人も多いようです。