こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。
年齢を重ねながら働き続けたいと考える方にとって、「パートにも定年があるのか」は気になるテーマと言えるでしょう。
近年は、年齢に関係なく働く意欲のある方が増え、パートやアルバイトとして長く勤務するケースも一般的になっています。
しかし一方で、「○歳になったら辞めなければいけないの?」「定年後も働きたいけど、どうすればいい?」といった不安を抱えている方も多いのが実情です。
そこで今回は、パート勤務における「定年制」の考え方や法律上のルール、そして長く安定して働き続けるためのポイントについて解説します。
■定年制の定義とは?
パートに定年があるのかを知る前に、まずは定年制の定義から知っておきましょう。
そもそも定年制とは、従業員が一定の年齢に達した社員を自動的に退職させる制度です。
日本の法律では「高年齢者雇用安定法」が存在し、企業側が高年齢者の雇用を確保する措置を取らなければならないと義務付けられています。
高年齢者の雇用を確保する措置は、以下の3つの中からいずれかを選択することになります。
・65歳までの定年引き上げ
・65歳まで継続雇用制度の導入
・定年の廃止
また、法改正を受けて企業は70歳までの就業機会の確保に努めることも求められるようになりました。
こうした制度に伴い、徐々に高年齢者層も働きやすい環境が整ってきていると言えます。
■パートに定年制は適用される?
パートなどの有期雇用契約の場合も定年制は適用されるのか、気になる方は多いでしょう。
結論から言うと、パートの場合は定年制が適用されないことが多いです。
多くのパート勤務はあらかじめ雇用期間が決められていて、その期間が終わると契約も終了となり、「雇い止め」となるのが一般的です。
ただし、雇用期間が終わっても、会社と本人の双方が同意すれば契約は更新され、働き続けることができます。
一方で、無期雇用(期間の定めがない契約)のパートとして働いている場合は、企業がパートにも定年を設けているケースがあります。
その場合は、就業規則などに定年に関する記載があり、それがきちんと従業員に周知されていることが前提となります。
逆に、パート用の就業規則に定年の記載がなければ、定年はないと考えられます。
また、そもそもパート用の就業規則がない場合は、正社員などを含めた全体の就業規則の内容が適用されることになります。
■シニア世代が長く働くメリット
定年に影響を受けやすいシニア世代が長く働くメリットは、以下のとおりです。
・経済的な安定が手に入る
シニア世代は年金と貯金を切り崩しながら生活することになりますが、減っていく貯金を見ていると「あと数年持つのか不安」と感じてしまう場合もあります。
年金以外に働いて得られる収入があれば、毎日の生活を豊かにすることも可能です。
例えば趣味や旅行などにもお金を使えるようになるでしょう。
・健康維持につながる
仕事の内容にもよりますが、体を動かす仕事であれば運動不足の解消になりますし、頭を使う仕事なら認知症予防につながります。
また、老後に家族や近所付き合いなど人との交流が減っていて社会的孤立に陥っている場合、認知症になるリスクが高まるとされています。
しかし、仕事を続けることで職場の人やお客さん、取引先などとコミュニケーションを取ることになるため社会的孤立から回避でき、心の健康にも良い影響を与えてくれます。
■長く働き続けるためのポイント
年齢を重ね、定年の65歳を迎えたとしても長く働き続けるためには、以下のポイントを押さえてみましょう。
・加齢によるリスクを把握する
若い頃と比べて体力が落ちた、体質が変わったなどの変化が見られることがあります。
これは決して自分だけが感じる問題ではなく、高齢になることで表れるものが多いです。
例えば、高齢になると以下のような身体変化が見られやすくなります。
・食欲が以前よりもなくなっている
・唾液の分泌が減り、食べ物を飲み込みづらくなった
・便秘になりやすい
・ちょっと躓いただけで転倒し、骨折してしまった
・視力や聴力、嗅覚などが以前より衰えてきている
・重い物が持てなくなった
・肘や膝などの関節が動かしにくくなった など
このような身体変化があることを理解しつつ、運動機能や認知機能が低下するスピードを少しでも遅くすることが重要となってきます。
生活習慣などを見直し、健康的な生活を送ることで加齢によるリスクを軽減できるでしょう。
・長年の経験を活かせる仕事を見つける
これまで培ってきた経験は、何事にも代えがたい貴重な財産と言えます。
そんな自分にしかない強みを活かせる仕事を見つけることで、やりがいを持って働けるようになるでしょう。
例えば指導係やサポート役を求めている職場や、求人に「経験豊富な人材を募集」と書かれている職場などです。
・積極的にコミュニケーションを取る
会社で働いているものの、周りが若い人ばかりの場合でも、積極的にコミュニケーションを取ることが大切です。
例えば同僚や上司が全員年下だったとしても、上から目線で話すようなことはせず、お互いに敬意を払いながら接しましょう。
また、年齢に関係なく挨拶や報・連・相は仕事を円滑に行う上で重要な要素です。
・就業規則や雇用契約の内容を確認しておく
職場によって異なる就業規則や雇用契約の内容は、長く働き続けるためにも確認しておく必要があります。
例えば、定年の有無や継続雇用制度などはどのように書かれているかチェックしてみてください。
無理なく納得のいく形で働くためにも、就業規則・契約内容の確認は必要な準備と言えます。
今回は、定年制の定義やパートへの適用、長く働き続けるためのポイントについて解説してきました。
パートに定年制は原則適用されないものの、契約内容によっては年齢に問わず雇い止めになってしまう可能性もあるので注意が必要です。
長く働き続けるためには、自身に合った仕事を見つけて、積極的にコミュニケーションを取ることがポイントになってきます。
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