こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。
昨今の年金に関するニュースを見ていると「将来どのくらいもらえるのか」「年金でちゃんと生活できるのか」と不安を感じ、働き方を変えるべきか迷っている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、パート主婦と専業主婦がもらえる年金の違いを解説します。
それぞれの年金の種類やもらえる年金の違いを詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
■パート主婦の年金は働き方で変わる!
パート主婦の場合、下記のいずれに該当するかによって、年金が変わります。
①パート先で社会保険に加入する
②夫の社会保険の扶養内で働いている
③上記二つに該当せず国民年金を払っている
それぞれどういうことなのか、詳しく見ていきましょう。
①パート先で社会保険に加入する
大企業や労使合意のある企業で週20時間働いている、月給8万8,000円以上稼いでいるなど特定の条件を満たしている場合、自身で社会保険に加入することになっています。
この場合、1ヶ月約8,000円の厚生年金保険料を1年間納めることで、将来受け取れる老齢厚生年金が年間約5,800円増額されます。
また、国民年金保険料も納めている扱いとなるため、老齢基礎年金も年額約2万1,000円プラスとなります。
②夫の社会保険の扶養内で働いている
パート先の社会保険に加入しておらず、夫が厚生年金加入者かつ扶養範囲内で働いている場合、国民年金の第3号被保険者となるため、国民年金保険料を全額納めている扱いとなります。
③上記2つに該当せず国民年金を払っている
夫が自営業などで厚生年金に加入していない、かつ自分も勤務先で社会保険に入っていない場合、妻の年収に関係なく、国民年金の第1号保険者として毎月国民年金保険料を納める必要があります。
■専業主婦の年金は夫の職業によって変わる!
専業主婦の場合、夫が会社員か自営業かなど職業によって年金が違います。
①夫が会社員
夫が会社員であり社会保険に加入している場合、妻は夫の扶養となるため、国民年金の第3号被保険者となります。
そのため、国民年金保険料を全額納めた場合と同じ年金が受け取れます。
②夫が自営業など
夫が自営業などで社会保険に加入していない場合、妻は専業主婦だとしても国民年金保険の第1号保険者として、保険料を毎月納付しなくてはいけません。
■パートと専業主婦、もらえる年金はどのくらい変わる?
パートと専業主婦といっても、夫が会社員か、自身で社会保険に加入しているかなど、個々の条件によってもらえる年金は異なるため、一概に比較することはできません。
しかし、パートで社会保険に加入する場合、安い保険料で国民年金に厚生年金が上乗せされます。
そのため、会社員の夫の扶養範囲内で働く、もしくは専業主婦よりも多く年金を受け取ることができます。
夫婦ともに社会保険に加入している共働き世帯と専業主婦世帯では、収入や働いた期間にもよりますが、月に4万円ほど差が出るとのデータもあります。
また、万が一障害を抱えた場合、国民年金は1級もしくは2級に該当する障害でしか年金を受け取ることはできません。
しかし厚生年金に加入していれば、1級2級よりも軽い3級でも年金や障害一時金が支給されることがあります。
厚生年金は国民年金よりも年金や一時金が支給される範囲が広いため、保障が手厚く感じるでしょう。
■専業主婦が老後の収入を増やすにはどうすればいい?
では、専業主婦の方が老後の収入を増やすにはどうすれば良いのでしょうか。
ここからは、老後に備えてできることを紹介します。
・付加年金制度を活用する
付加年金制度は、老後の年金額を増やすための制度です。
国民年金では毎月の保険料に400円を上乗せして支払うことで、将来受け取れる年金額を増やすことが可能です。
『200円×付加年金400円を上乗せして納付した月数』の額が毎年受け取れる年金額に加算されるため、2年目で元を取れる仕組みになっています。
また、年金は原則65歳から受給開始ですが、受け取りの開始時期を遅らせる「繰り下げ受給」を選択すると、もらえる年金額が増やせます。
・iDeCoやつみたてNISAを活用する
iDeCoやNISAなどの制度を活用し、将来受け取れる収入を増やすのも一つの方法です。
iDeCoとは個人型確定拠出年金のことで、国民年金や厚生年金のような公的年金とは別で給付を受けられる私的年金制度です。
加入は任意であり、申し込みや掛け金の拠出や運用も全て自分で行うのが特徴で、掛け金とその運用益を合計した額をもとに給付を受け取れます。
一方、つみたてNISAは小額から投資を行う方向けの小額投資非課税制度です。
通常、株式や投資信託に投資して得た利益や配当には税金がかかりますが、NISA口座で投資した金融商品から得た利益は非課税となります。
iDeCoとNISA、どちらも税制優遇の対象となる投資制度のため、老後の収入が不安な方は、こうした制度を活用し運用してみるのも良いでしょう。
・働いて社会保険に加入する
確実に年金額を増やしたいなら、働いて自分で社会保険に加入するのも選択肢の一つです。週の勤務時間が20時間以上、給与が月額88,000円以上、2ヶ月を超えて働く予定があるなどの要件を満たせば、パートでも社会保険に加入することが可能です。
社会保険に加入すると保険料を負担しなければならないため手取りも減ってしまうものの、その分将来受け取れる年金額を増やすことが可能です。
どちらが良いかは家庭の事情などもあるためよく考える必要はありますが、将来のことを考えれば損ではないでしょう。
今回は、パート主婦と専業主婦が受け取ることができる年金の種類やそれぞれの違いを解説しました。
一口に年金といっても働き方や夫の職業によって異なる部分も多いため、自分はどれに該当するのかを把握することが大切です。
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