派遣の無期雇用派遣とは?その違いやメリット・デメリットについても解説!

 

こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。

本来派遣とは、派遣会社と契約をして実際の勤務先となる派遣先で仕事をするという働き方になります。

雇用契約は派遣会社になるだけでなく、業務内容や給与、派遣期間なども派遣先との契約によって決まるのです。

しかし、派遣にはいくつかの種類があるだけでなく期限の決まりがない無期雇用派遣もあり、一般的な派遣契約と異なる部分もあります。

この記事では無期雇用派遣がどのようなものなのかに加えて、メリットやデメリットについてもご紹介します。

 

 

■無期雇用派遣の概要

 

無期雇用派遣とは、どのような契約内容になるのでしょうか?

そもそも派遣には「登録型派遣」「常用型派遣」の2種類があります。

 

 

・登録型派遣(有期雇用派遣)

 

登録型派遣は、派遣元となる派遣会社と契約を結びます。

その後、契約内容に従って派遣先で決められた期間の間就業する形になります。

派遣先での就業期間が終わったら、派遣会社との雇用形態も終了という流れです。

一般的に「派遣」と呼ばれる働き方はこの登録型派遣を指すことが多く、派遣会社に登録することで自分の希望や条件に適した派遣先を紹介してもらえます。

派遣会社に登録している状態なので派遣先と雇用関係がありません。

そのため、派遣先の企業が気に入っていたとしても雇用契約が終了すれば働くことができません。

 

 

・常用型派遣(無期雇用派遣)

 

常用型派遣は、派遣会社との間で期間に限りなく雇用契約を結び、派遣先で働きます。

このような仕組みは登録型派遣と似ているため、どのような点が違うのかわかりにくいことでしょう。

登録型との大きな違いは、派遣先での契約期間が終了した後でも派遣会社とも間には雇用契約が継続している状態なので、次の派遣先が決まるまでの間にも給与が発生する部分です。

常用型派遣になるには、派遣会社の入社試験を受けたり採用選考をクリアしたりする必要があります。

 

 

■無期雇用派遣と正社員雇用は何が違う?

 

2015年に労働基準改正で期間を設けない無期雇用派遣というものが誕生しました。

元は派遣労働者が継続して同じ派遣先で仕事をする場合は、有期雇用契約を何度も更新する必要があるからです。

この改正法の誕生によって、派遣先に直接雇用についての打診が可能になったり、他の派遣先を紹介したり、自社の派遣社員として無期雇用にしたりなどの選択肢が増えました。

その結果、派遣労働者が常に不安定な状態にあった部分が解消され、より健全な職場で働くことができました。

それなら、わざわざ無期雇用派遣にせずに正社員でも同じではないかと考える方もいるでしょう。

そこで、無期雇用派遣と正社員雇用の違いについてみていきましょう。

 

 

◎無期雇用派遣

 

・雇用主:派遣元

・雇用形態:派遣元との間接雇用

・雇用期間:派遣元が無期限で雇用

・契約期間終了後:派遣元からの紹介を待つ

・就業できるまでの手順:派遣元での選考や面接後に雇用契約を行い、派遣先が決まるのを待つ

・指示:派遣先企業

・給与:派遣元企業による時給もしくは月給

 

 

◎正社員の場合

 

・雇用主:就業企業

・雇用形態:正社員

・雇用期間:無期

・契約期間終了後:自身で転職活動など

・就業できるまでの手順:希望する企業に応募して選考を受ける

・指示:就業先企業

・給与:就業先企業

 

 

■無期雇用派遣のメリット・デメリットとは

 

続いて、無期雇用派遣はどのような部分がメリット・デメリットになるのか解説しましょう。

 

 

◎メリット

 

・収入が安定する

 

無期雇用派遣なら、次の派遣先が決まるまでの間の期間にも給与を途切れることなく受け取れるのがメリットでしょう。

この仕組みは登録型派遣では得られないメリットとなります。

 

 

・同じ職場で働き続けられる

 

派遣法には、3年ルールというものが決められていました。

これは、派遣社員が同じ企業で働ける期間を最大3年としたものです。

この背景には、派遣社員が長く働き続けることで正社員などの安定した雇用機会を失う恐れがあるという理由から決まった背景がありました。

しかし、無期雇用派遣に関しては契約期間の定めがないため、3年ルールに関係なく働くことができるのです。

 

 

・キャリア形成しやすい

 

無期雇用派遣の場合、キャリア形成しやすいのも大きなメリットでしょう。

派遣社員である以上、派遣会社は社員研修を行い、キャリア形成の支援を行うことが法律で定められているからです。

無期雇用派遣なら、3年以上同じ業務ができることから職務経験を重ねながらスキルアップが可能でしょう。

 

 

◎デメリット

 

・採用前に選考がある

 

無期雇用派遣を希望する場合は、事前に派遣会社へ書類を提出し、面接などの採用試験や選考を受けなければなりません。

登録型派遣の場合は、個人情報の入力程度で済んでいましたが、無期雇用派遣となるとこれらの選考をクリアできなければなれないということです。

 

 

・希望通りの派遣先にならない可能性もある

 

無期雇用派遣の場合、派遣会社からの指示に従わなくてはならないため、自分の希望する派遣先で働けない可能性もあるでしょう。

ある程度の希望は考慮してもらえるものの、仕事をしていない待機期間中にも給与が発生することから条件に合っていない職場に派遣される可能性も高いということです。

 

 

・働き方が窮屈になる可能性もある

 

無期雇用派遣の場合、派遣社員の特性である自由な働き方ができなくなります。

勤務地、勤務時間、日数、職種などを自分のライフスタイルに寄せられないため、派遣社員特有のメリットが受けにくいでしょう。

 

 

今回は、無期雇用派遣の内容に加えてメリットやデメリットについてご紹介してきました。

無期雇用派遣では、雇用期間に決まりがなくて収入が安定するだけでなく、ボーナスも受け取ることができます。

希望した職種の場合は、安定した働き方もできるため大きなメリットも感じやすいでしょう。

特に同じ職場でキャリアを重ねたい方、研修制度などを活用して学習したい方などに向いているでしょう。

もし、自分にあった無期雇用派遣を希望したい、有期雇用派遣から無期雇用派遣に変えたいなどと考えている場合はお気軽にヴェルサスまでご相談ください。

ヴェルサスでは、お客様の要望に合わせた派遣先をご紹介しています。

特に自分にあった派遣先が見つからないという方は、ヴェルサスで希望する派遣先をチェックしてみましょう。