こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。
現在、家事と仕事とのバランスを考えて短時間パートで働いている方の中には、もっと収入を増やすためにフルタイムパートを検討している方もいるでしょう。
しかし、安易にフルタイムに切り替えると、働き損になる可能性もあるため注意が必要です。
今回は、フルタイムパートのメリット・デメリット、働き損にならないための注意点を解説していきます。
■フルタイムパートとは?
フルタイムパートとは、正社員と同じ労働時間で働くパート社員のことを指します。
一般的なパートとの違いは、労働時間です。
厚生労働省のホームページには、パートについて次のように記述されています。
“1週間の所定労働時間が同一の事業所に雇用される通常の労働者の1週間の所定労働時間に比べて短い労働者”
つまり、労働時間が正社員よりも短ければパート、正社員と同じであればフルタイムパートということになります。
しかし、フルタイムパートとして正社員と同じ時間働いているからといって、仕事内容や待遇まで同じとは限りません。
より責任のある仕事は正社員が担当することが多く、また給料は時給制のことがほとんどのため、賃金は労働時間分のみの支給となります。
賞与や退職金の対象になることも稀であることから、総合的な給与は正社員に比べて低い傾向にあります。
■フルタイムパートのメリット・デメリット
フルタイムパートで働くことには、メリットもあればデメリットもあります。
ここでは、フルタイムパートの主なメリット・デメリットをご紹介するので、自分の希望の働き方とマッチしているかどうか判断してみてください。
【フルタイムパートのメリット】
フルタイムパートで働く主なメリットは、以下の通りです。
・パートよりも多くの収入を得られる
フルタイムパートは、短時間パートよりも労働時間が長いため、より多くの収入を得られます。
年収の壁を越えて税金や社会保険料を支払うことになったとしても、手取りが増えれば経済的にも余裕が生まれるでしょう。
・正社員よりも負担が少ない
正社員と同じ労働時間であっても、責任の重い業務や時間外勤務は正社員が担うことが多いです。
短時間パートよりも収入が多く、正社員よりも心身の負担が少ないフルタイムパートは、パートと正社員の良いところを併せ持った働き方と言えます。
収入は増やしたいけれどワークライフバランスも重視したい方は、フルタイムパートを検討することもおすすめです。
・手厚い補償が受けられるようになる
フルタイムパートは社会保険加入の要件を満たすため、仕事や通勤以外の怪我や病気で一定期間仕事を休んだ場合、傷病手当が給付されます。
また、会社によっては福利厚生や賞与の対象となったり、有給休暇日数が増えたりするケースもあります。
フルタイムパートの待遇については会社ごとに異なるため、詳しくは勤務先の担当者に確認してください。
・厚生年金の受給額が増える
短時間パートからフルタイムパートに切り替えた場合、厚生年金の受給額が増加します。
厚生年金保険料を支払うことになったとしても、人生100年時代において将来的に受け取れる厚生年金額が上がるのは心強いことです。
将来、少しでも多くの年金を受け取れるようにしたい方は、フルタイムで働くことも考えてみましょう。
【フルタイムパートのデメリット】
フルタイムパートの主なデメリットは、以下の2つです。
・扶養から外れて手取りが減る可能性がある
フルタイムパートとして働くと、年収の壁と呼ばれる103~130万円を超えて扶養から外れます。
国民年金や健康保険料を自分で支払うことになるため、フルタイムパートの年収が140万円前後では、扶養内で働いていた頃よりも手取りが少なくなってしまう可能性があります。
配偶者の勤め先によっては、家族手当が受けられなくなるケースもあるので注意が必要です。
・家事や育児との両立が大変になる可能性がある
フルタイムパートは、通常のパートよりも長い時間働くことになるので、家事や育児との両立が大変になる可能性があります。
週の所定労働日数も多くなることから、疲れが溜まりやすく体力に自信がない方は辛く感じることもあるでしょう。
フルタイムパートとして働くには、事前に家族の理解と協力を得られるように話し合っておくことが大切です。
■フルタイムパートで働き損にならないための注意点
せっかく短時間パートからフルタイムパートに変えたにもかかわらず、働き損とならないためにも、以下の点に注意しましょう。
・手取りが減らない年収の目安を把握しておく
フルタイムパートで働き損をしないためには、年収の壁を考慮する必要があります。
年収130万円を超えると、会社の規模に関わらず社会保険加入が必須となります。
そのため、年収130万円をやや超えるくらいでは、保険料の支払いによって扶養内パートで働いていた頃よりも手取りが減ってしまいます。
保険料を支払っても手取りが減らない年収は、150万円以上が目安です。
ただし、社会保険を適用していない会社では、自分で国民年金保険や国民健康保険に加入しなければなりません。
その場合、保険料を全額自己負担しても損しない年収の目安は、170万円以上となります。
・世帯収入を考えた上で判断する
フルタイムパートになって収入が増えると、これまで配偶者の勤務先から受け取っていた家族手当や住宅手当などが受け取れなくなる可能性があります。
配偶者の勤務先の福利厚生に適応制限がないかを事前に確認し、世帯収入がどのように変化するのか考えた上で、本当にフルタイムパートで働くかどうか判断することがポイントです。
フルタイムパートは、収入やワークライフバランスなどの面で、短時間パートと正社員、両方のメリットを兼ね備えた働き方です。
より収入を増やすために、短時間パートからフルタイムパートに切り替えることを検討している方もいるでしょう。
しかし、年収によっては税金や社会保険料の支払いによって手取り額が減ってしまう可能性もあります。
フルタイムパートで働き損をしないためには、できるだけ高い年収を得られる仕事が望ましいです。
ヴェルサスでは、高時給のフルタイムパートの求人も扱っているので、ぜひお気軽にご相談ください。