こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。
現在、週3日・1日5時間などの短時間パートで働いている方の中には、「家事や育児にも余裕がでてきたし、そろそろフルタイムで働こうかな」と考えている方もいるでしょう。
フルタイムで働く方法としては、正社員以外にもフルタイムパートという働き方もあり、パート歴が長いことからいきなり正社員で働くのは不安という方がこのフルタイムパートを選択することもあります。
そこで今回は、フルタイムパートとは何か、フルタイムパートに切り替えるメリット・デメリット、働き損をしないためのポイントを解説していきます。
■フルタイムパートとは?
フルタイムパートとは、正社員と同じ労働時間で働く非正規雇用社員のことを指します。
通常のパートよりも長い労働時間となることから、より幅広い業務を任されるケースもあります。
しかし、必ずしも正社員と同じ力量が求められるとは限らず、重要な仕事や責任のある仕事は正社員が担うケースが多いです。
また、あくまでも非正規雇用であるため、短時間パートのように時給制だったり賞与や退職金などの対象外としていたりする企業もよく見られます。
このことから、フルタイムパートは正社員と同じ労働時間でありながら給与や待遇面は劣りがちな一方で、仕事で負う責任は制限されているため、ある程度心のゆとりは確保できる働き方と言えるでしょう。
■パートからフルタイムパートに切り替えるメリット・デメリット
続いては、短時間パートからフルタイムパートに切り替えた場合のメリット・デメリットをご紹介します。
【メリット】
短時間パートからフルタイムパートに切り替えた場合の主なメリットは、以下の3つです。
・収入が増える
短時間パートからフルタイムパートに切り替えると、労働時間が延びるので収入も増えます。
その分、税金や社会保険料の支払いが必要になりますが、手取り額はアップするため、経済的なゆとりが生まれるでしょう。
通常のパートよりも安定した収入を確保したいという方は、フルタイムパートという働き方もおすすめです。
・待遇が良くなる
フルタイムパートになると社会保険に加入することから、日常生活で怪我や病気をして休んだ際に傷病手当が支給されます。
また、通常のパートよりも有給日数が多く設けられているので、自身や家族の都合に合わせて休みを取得しやすくなることもメリットです。
企業によっては、福利厚生や賞与の対象になるケースもあります。
ただし、フルタイムパートの待遇については企業によっても差があるため、入社時に確認しておきましょう。
・厚生年金の受給額がアップする
フルタイムパートに切り替えると、給与だけでなく厚生年金の受給額もアップします。
月収の増加に伴って支払う保険料が増えたとしても、将来的に受け取れる厚生年金の額が上がるのであれば必ずしも損とは言えないでしょう。
将来への備えを考えるのであれば、働ける時間に余裕がある時はフルタイムで働くことがおすすめです。
【デメリット】
短時間パートからフルタイムパートに切り替えると上記のようなメリットが得られる一方で、場合によっては以下のようなデメリットが発生する可能性もあります。
・扶養から外れて世帯収入が減る
フルタイムパートで働くと、年収103~130万円の壁を超えるため、扶養から外れて健康保険料や国民年金を自分で支払うことになります。
いくらフルタイムパートに切り替えたからとは言え、年収が140万円前後になった程度では、扶養内で働いていた頃よりも手取り額が減ってしまう恐れもあります。
また、配偶者の勤め先によっては、家族手当からも外れて世帯収入が減少することも考えられます。
扶養から外れた場合の手続きや影響について、事前に把握しておくことが大切です。
・仕事の負担が増す
フルタイムパートで働く場合、正社員と同じ時間で働くことになります。
会社によっては正社員ほどの重責はないものの、通常のパートよりも幅広い業務を任されることも少なくありません。
体力的・精神的な負担が増えることから、家事や育児との両立が図りにくくなる可能性もあります。
労働時間を長くする際は、家族の理解と協力を得ることに加えて、最新家電や家事代行サービスなどの活用も検討してみましょう。
■フルタイムパートに変更して損をしないためのポイント
パートからフルタイムパートに切り替えると、労働時間の増加と共に年収もアップします。
しかし、年収や配偶者の勤め先の福利厚生によっては、手取り額や世帯収入が減少してしまうこともあるため、注意が必要です。
フルタイムパートへの変更を検討している方は、働き損をしないためにも以下の2つのポイントをチェックしておきましょう。
・働き損にならない年収を把握しておく
フルタイムパートで年収130万円を超えて働く場合は、会社の規模に関係なく社会保険への加入が必須となります。
そのため、130万円をやや上回る程度の年収では、保険料の支払いによって扶養に入っていた時よりも手取り額が減少してしまいます。
保険料を差し引いても働き損にならない年収の目安は、150万円以上です。
また、社会保険を適用していない会社では、自分で国民年金や国民健康保険に加入し、保険料を全額自己負担で納めなければなりません。
その場合は、少なくとも年収170万円以上ないと、働き損になることが考えられます。
・配偶者の勤め先の制度を確認しておく
フルタイムパートへの切り替えによって収入が一定額を超えた場合は、配偶者の勤め先から支給されていた家族手当や住宅手当などがもらえなくなる可能性があります。
フルタイムに変更する前に、配偶者の勤務先の福利厚生に適応制限が設けられていないかどうか確認しておきましょう。
短時間パートからフルタイムパートに切り替えれば、収入もアップするだろうと考えるのが普通でしょう。
しかし、年収の壁を越えることによって社会保険料の負担が発生することと、配偶者の勤務先の福利厚生が適用されなくなる可能性があることには気をつけなければなりません。
年収によっては保険料の支払いで手取り額が減ったり家族手当や住宅手当が受け取れなくなったりするケースもあるため、フルタイムパートとして働き始める前に確認が必要です。
ヴェルサスでは、フルタイムパートの求人も数多く扱っているため、理想の働き方や年収を実現できる勤務先も見つかりやすくなっています。
フルタイムパートの仕事をお探しの方は、ぜひお気軽にご相談ください。