パートの平均労働時間は?正社員との違いやパートのメリット・デメリットを解説!

 

こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。

家事や育児で働ける時間が制限されている主婦にとって、正社員よりも短時間で効率よく稼げるパートは最適な働き方と言えるでしょう。

しかし、その分正社員にはないデメリットもあるため、メリットとデメリットの両方を比較した上で検討する必要があります。

今回は、私がパートと正社員の違いやパート労働者の平均労働時間、パートのメリット・デメリットについて解説していきます。

正社員として働くか、パートとして働くか迷っているという方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

■パートと正社員の違い

 

まずは、パートと正社員の違いについて理解しておきましょう。

パートと正社員で大きく異なる部分は、以下の4点です。

 

 

・労働時間

 

労働基準法では雇用形態にかかわらず、従業員の労働時間は原則として「1日8時間、1週間に40時間を超えないこと」と定められています。

つまり、この範囲であればパートであっても正社員と同じ労働時間で働くことは可能です。

しかし、一般的には正社員よりも勤務日数や労働時間が少なく設定されていることがほとんどです。

ちなみに、正社員と同じ労働時間で働くパート労働者は、フルタイムパートとも呼ばれます。

 

 

・契約期間

 

正社員は基本的に無期雇用となっていますが、パートの場合は無期雇用のこともあれば有期雇用のこともあります。

有期雇用の場合、契約期間は3ヶ月、半年、1年など、企業ごとに異なりますが、上限は原則3年です。

なお、厚生労働省の「令和3年パートタイム・有期雇用労働者総合実態調査の概況」によると、企業全体の内、27.1%が有期雇用となっています。

 

 

・給与

 

正社員の給与は、月給や年俸制のため、祝日や休日に関係なく安定した給与額を受け取れることが多いです。

一方、パートの給与は、時給制のため労働時間に応じて給与が変化します。

どちらも各地域の最低賃金が適用されますが、時給は正社員よりもパートの方が低いケースがほとんどです。

また、賞与や昇給の機会も正社員に比べると少ない傾向にあります。

 

 

・社会保険や雇用保険

 

正社員は、社会保険や雇用保険への加入が前提となっていますが、パートの場合、これらに加入するかどうかは月収や勤務時間によって分かれます。

パートでも従業員が101人以上の企業で、フルタイムで働く場合、または月収が継続して8.8万円以上になる場合など、一定の条件を満たす時は、社会保険に加入しなければなりません。

雇用保険に関しても、1週間の労働時間が20時間以上、かつ31日以上雇用される見込みがある場合は加入します。

 

 

■パート労働者の平均労働時間は?

 

厚生労働省の調査によると、パート労働者の数は年々増加しており、その内約7割が女性を占めています。

正社員と同じ労働時間で働くフルタイムパートの方もいますが、一般的には正社員よりも労働時間が短いケースがほとんどであるため、特に家事や育児との両立を図りたい主婦に多く選ばれている働き方と言えます。

では、パートで働く人の平均労働時間はどれくらいなのでしょうか?

それを示す資料として、厚生労働省の「毎月勤労統計調査」というものがあります。

本調査書の令和3年分結果報告によれば、パートタイム労働者の1カ月あたりの平均労働時間は78.8時間、出勤日数は13.9日となっており、これを1日あたりの労働時間に換算すると約5.66時間です。

ちなみに、正社員の平均労働時間は、1カ月あたり162.1時間、出勤日数は19.5日なので、1日の平均労働時間は約8.3時間です。

実際の勤務日数や勤務時間は、その人によって異なりますが、多くの人は週に3~4日、午前9時~午後5時までの時間帯で1日5~6時間程度働いていることが多いようです。

 

 

■パートで働くメリット・デメリット

 

正社員よりも労働時間が短いパートは、プライベートと仕事の両立がしやすい働き方ですが、その分デメリットもあります。

労働時間が短いからと言って安易にパートを選択する前に、パートで働くメリットとデメリットをしっかりと理解しておきましょう。

パートの主なメリット・デメリットは以下の通りです。

 

 

【メリット】

 

・自分の都合に合わせやすい

 

パートで働く最も大きなメリットは、勤務日数や勤務時間を自分の都合に合わせて調整しやすいところです。

特に、子供が小さいうちは、仕事に充てられる時間が大きく制限されています。

パートであれば、子供が保育園や学校に行っている時間帯にだけ働きたい、または決まった曜日に週3日だけ働きたいといった融通が利きます。

子供や趣味に費やす時間を大切にしたい人にとって、勤務時間を調整しやすいパートは、理にかなった働き方と言えるでしょう。

 

 

・扶養内であれば所得税や社会保険料を節約できる

 

家族の扶養に入っている場合は、扶養の範囲内で働くことで所得税や社会保険料を節約できます。

パートで年収103万円未満なら、所得税を払わずに済むため手取り額が増えます。

また、年収130未満で扶養者が厚生年金に加入している場合、被扶養者は年金保険料を納める必要がありません。

正社員より短い勤務時間でも、扶養内であれば効率的に稼ぐことが可能です。

 

 

【デメリット】

 

 

・雇用が約束されていない

 

無期雇用が前提の正社員に対して、パートの場合は有期雇用であるケースが多く、雇用が不安定になりやすいところがデメリットです。

勤務先の経営状態や個人の仕事能力によっては、契約の更新に至らない可能性もあります。

勤務日数や勤務時間の融通が利く分、会社の業績が悪化した場合には真っ先に解雇されてしまう可能性があることに注意が必要です。

 

 

・収入が上がりにくい

 

月給や年俸制が基本の正社員とは違い、パートは時給制であることがほとんどです。

時給制のデメリットは、労働時間に応じて給与が変動することです。

祝日や欠勤が多い月は、収入が減ってしまい思うように稼げないことも考えられます。

また、正社員と比べて賞与や昇給の機会が少ない傾向にあるため、勤務時間を増やさない限り収入を上げること難しいでしょう。

 

 

正社員よりも労働時間が短く、自分の都合に合わせて勤務日数や勤務時間を調整しやすいのがパートの魅力です。

しかし、正社員とは違い有期雇用や時給制となっていることが多いため、雇用や収入が安定しにくいというデメリットもあります。

また、実際にパートとして働いている方の中には、早く帰りたいのに残業を頼まれることが多かったり、反対にもっと働きたいのに所定の勤務時間を超えないように指示されたりといったことで不満を抱えている方もいます。

ヴェルサスでは、勤務時間はもちろん、休日や出勤時間、残業の有無についても一人ひとりの希望に合わせた求人をご紹介しています。

パートでプライベートと両立しやすい仕事をお探しの方は、ぜひお気軽にヴェルサスへご相談ください。