アルバイトとパートには違いはあるのか?定義や働き方のメリットを解説

 

こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。

仕事を探す中でアルバイトやパートの求人を目にする機会もあるでしょう。

アルバイトとパートはどちらも同じ時間給・日給という働き方ではあるものの、どのような違いがあるか知らない方も多いはずです。

そこで今回は、アルバイトとパートの違いについて詳しくご紹介します。

働き方のメリット・デメリットについても解説しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

 

 

■アルバイトとパート、実は法律的に変わらない?!

 

アルバイトとパートの違いについてですが、実は結論から言うと法律的には同じ意味合いとなっています。

しかし、世間的には明確なイメージの違いがあることも事実です。

ここではアルバイトとパートの違いについて詳しく解説します。

 

 

【法律における違いはない】

 

アルバイトとパートは呼び方が違っているものの、パートタイム・有期雇用労働法においてどちらも「パートタイム労働者」として扱われています。

パートタイム労働者は、同じ事業所に雇用されている通常の労働者(正社員など)と比較して、1週間の所定労働時間が短い労働者を指します。

例えばA社で働く正社員が8時間勤務の場合、それよりも短い時間で働いている方は全員パートタイム労働者に分類されるのです。

 

 

【世間からのイメージは異なる】

 

法律上の違いはないものの、世間からのイメージは大きく異なります。

アルバイトは元々明治時代から使われていた言葉で、徐々に学業や本業の合間に仕事をしている人を指すようになりました。

そのため、アルバイト=学生や10~20代の若者というイメージが定着しています。

一方、パートは英語の「part time」が語源であり、名前のとおり一部の時間、短時間だけ労働する人を指しています。

家事や育児などの理由からフルタイムでは働けない人がパートとして働くことになるため、世間的にパート=主婦(夫)のイメージがつくようになりました。

 

 

■「パートタイム労働者」という雇用形態の特徴

 

アルバイトとパートは、パートタイム労働者について分類されていますが、雇用者は労働基準法に基づいて以下の労働条件を明示することが定められています。

 

・契約期間

・職場と仕事内容

・始業と終業の時間

・所定時間外労働の有無

・休憩時間、休日、休暇

・賃金

・退職に関する内容

・昇給、賞与、退職手当の有無

 

また、2020年4月より働き方改革関連法によってパートタイム労働法から「パートタイム・有期雇用労働法」への改正・施行をきっかけに、労働条件や正社員との待遇が違うことについて、雇用者はパートタイム労働者に対してきちんと説明を行うことが義務付けられました。

 

 

■パートタイム労働者の気になる待遇面

 

アルバイトやパートにとって、働く際の待遇面が気になる方もいるでしょう。

上記でもご紹介した働き方改革関連法による改正の影響で、パートタイム労働者の待遇は以前よりも良くなったと言われています。

 

 

【社会保険の加入】

 

正社員は社会保険への加入が義務付けられていますが、アルバイトやパートでも条件をクリアすれば加入できるようになります。

アルバイト・パートで社会保険に加入する条件は以下のとおりです。

 

・勤務時間や日数が正社員の4分の3以上ある

または

・以下①②のいずれかに該当している

①従業員101人以上(厚生年金の被保険者数)の勤務先で働いている(2024年10月から従業員51人以上)

②①に該当しない場合でも労使で社会保険への加入に対する合意がなされている

・以下③④⑤⑥のすべてに該当している

③週の所定労働時間が20時間以上ある

④賃金が月88,000円以上(年間106万円以上)

⑤2ヶ月以上の雇用が見込まれる

⑥全日制の学生ではない

 

社会保険に加入した場合、毎月の給料から社会保険料が差し引かれてしまうため、手取り額は減ってしまいます。

しかし、その分保険料の自己負担額が軽減したり、将来的に年金の受給額が増えたりするのでメリットは大きいです。

 

 

【有給休暇の取得】

 

有給休暇は労働基準法の中で、労働者の権利として認められています。

この権利はアルバイト・パートも同様であり、雇用形態に問わず有給休暇を与える義務が起業にはあります。

ただし、パート・アルバイトで有給休暇をもらうためには、以下の条件を満たさなくてはなりません。

 

・雇用契約が開始された日から半年以上が経過している

・所定労働日(決められたシフト)の8割以上出勤している

 

 

【残業・休日・深夜手当】

 

アルバイトやパートでも、所定の労働時間以上に働いた場合はその分の残業代がもらえます。

法定労働時間は1日8時間・週40時間以内と決まっており、これを超えると残業とみなされ、通常の時間給に25%以上を割増した手当が支払われます。

月60時間を超えている場合はさらに割増率が引き上げられ、50%の割増金額で残業手当が受け取れるのです。

他にも、休日手当は35%の割増率で法定休日に仕事をした場合に支払うことになっています。

深夜手当は25%の割増率で、勤務時間が22時~5時までに働いた場合に支払われる手当です。

 

 

■アルバイトやパートとして働くメリット

 

現在は以前に比べて多様な働き方が認められており、あえてアルバイト・パートを選ぶという選択肢もあります。

正社員ではなくアルバイト・パートとして働くメリットには、自分に合ったワークライフバランスが取れること、色んな仕事に携われることなどが挙げられます。

フルタイムで働く正社員と違って、勤務時間や勤務日数が少ないアルバイト・パートはプライベートの時間も十分に確保することが可能です。

例えば育児や介護などで忙しい時も、スポット的に働くことができます。

また、アルバイト・パートの求人は様々な業種から出ているので、興味のある分野に試しに飛び込んでみることも可能です。

未経験での正社員採用はハードルが高くなりますが、アルバイト・パートであれば採用されやすくなります。

 

 

 

今回は、アルバイトとパートの違いやパートタイム労働者の特徴、気になる待遇面などをご紹介してきました。

アルバイトとパートは法律的に同じ括りとなるものの、イメージ的な違いは現在も見られます。

雇用側の企業も、アルバイトとパートで採用条件や仕事内容などを分けている場合もあります。

自分が興味のある仕事に携われるハードルが下がったり、複数の仕事を掛け持ちしたりするなど、柔軟な働き方を望んでいる方はアルバイト・パートの働き方も検討してみましょう。

ヴェルサスでは、豊富な求人情報の中からキャリアアドバイザーが一人ひとりにピッタリなお仕事をご紹介します。

自分に合った仕事探しは、ぜひヴェルサスへご相談ください。