賞与のない会社は違法?支給しない理由や転職の際のポイントを解説!

 

こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。

会社に勤めていると、毎月の給料に加えて賞与(ボーナス)がもらえるケースもあります。

しかし、中には賞与を支給していない企業や賞与を取りやめた企業も存在します。

「賞与はもらえるもの」と考えている方にとっては「違法なのでは?」と感じるでしょう。

その疑問を解決するためにも、賞与が支給されない理由や違法性の事実について解説していきます。

賞与に関する疑問をお持ちであれば参考にしてください。

 

 

■賞与とは

 

そもそも賞与について理解していますか?

ここでは、賞与とはどういったものなのか、意味や種類について解説していきます。

 

 

・定期給与とは別で与えられる賃金

 

会社で働くと毎月給与が支払われますが、賞与は定期給与とは別でもらえる臨時の賃金です。

一般的には、夏と冬の年に2回支給する会社が多いです。

支給方法や基準には決まりがないため、企業によって賞与の額や支払い形式は異なります。

 

 

・賞与の種類

 

賞与には基本給連動型・業績連動型・決算賞与といった種類があります。

基本給連動型は「基本給3ヶ月分」など、基本給をベースに計算される賞与で取り入れている企業も多いです。

業績連動型は、その名の通り業績によって支給される額が変化します。

決算賞与は、決算状況によって額が決定し、企業全体の業績が影響するといった特徴があります。

 

 

■賞与のない会社は違法?

 

会社によっては賞与がないところもあります。

「違法なのでは?」と考える方もいますが、実際はどうなのか解説していきます。

 

 

・違法ではない

 

結果から言うと賞与がなくても違法ではありません。

給与に関しては労働基準法に「賃金は毎月1回以上、一定の期日を決めて」といった定めがあります。

しかし、賞与に関する規定はありません。

そのため、賞与が全くない会社であっても法律違反にはなりません。

 

 

・賞与が支給されない理由とは

 

なぜ賞与が支給されないのか、それには理由があります。

1つは、業績の悪化です。

賞与は業績によって左右されるため、利益がでなかった会社であれば支給されないケースも多いです。

業績が元に戻れば再び賞与も支給されるようになるでしょう。

2つ目の理由は、年俸制を採用しているためです。

1年単位で給与の総額を決める年俸制を採用している会社は、1年の給与を12ヶ月で割って支給されます。

成果や能力といった評価によって翌年の給与総額が決定する場合が多いです。

年俸制を採用している会社は、賞与の支給がない傾向にあるので覚えておきましょう。

 

 

・賞与なしの会社には特徴がある

 

賞与のない会社には特徴があります。

1つ目は、設立したばかりの企業です。

設立したばかりの会社は、体制が整っていないために賞与を支払える状況にない場合があります。

今後、業績によっては支給される可能性もありますが、事業が軌道に乗るまでは難しいと考えてください。

2つ目は労働組合のない会社です。

賞与が支給されるようになったのは、会社と労働組合の交渉によって始まったと言われています。

そのため、労働組合のない会社は賞与がない傾向にあります。

賞与が支給されている会社でも今後業績の悪化が見られれば、カットされる可能性があるので注意してください。

 

 

■賞与なしにはメリットがあるって本当?

 

賞与がないと不安に感じる方もいるはずです。

しかし、賞与のない会社にもメリットはあります。

どういった魅力があるのか、解説していきましょう。

 

 

・年収が安定化する

 

賞与は会社の状況に影響されます。

しかし、元々賞与のない会社であれば業績に関係なく給与がもらえます。

求人票に記載されている想定年収は賞与も含まれた額です。

しかし、業績不振によっては支払われない可能性もあるため、実際に賞与がカットされた場合は年収が下がってしまいます。

賞与がなければ想定された年収よりも収入が下がることがないため、年収の安定化を図れます。

 

 

・定期給与が高い企業も多い

 

賞与のない会社の中には、その分給与を高く設定しているところもあります。

年収で換算すると、賞与ありの会社と同じような年収になっている可能性もあるので、転職で収入を重要視しているのなら、賞与の有無だけではなく想定年収や毎月の給与も比較して考えてみましょう。

 

 

・業績に左右されずに生活できる

 

賞与があると、賞与をあてにした生活になってしまう方もいるはずです。

車や家電、マイホームなど、大きな買い物をする際にはボーナス払いでローンを組むこともあります。

賞与が絶対に支給されれば問題ありませんが、万が一支給されなかった場合は返済が困難になる危険性もあります。

生活にも大きな影響を与えてしまうので、元々賞与のない会社であれば業績に左右されずに安定した生活を送れます。

 

 

■賞与なしの会社に転職する時のポイント

 

賞与のない会社にも様々なメリットがあります。

そのため、会社選びでは賞与の有無だけで決めないようにしましょう。

以下のポイントを意識して会社選びをしてみてください。

 

 

・基本給が満足できる額

 

前述したように、賞与なしの会社の中には年俸制を採用している会社や毎月の給与が高く設定されている会社もあります。

賞与ありの会社と比較しても年収の差がないケースもあるので、基本給の金額に満足できるのであれば後悔のない転職ができるはずです。

 

 

・インセンティブ制度を導入している

 

定められた目標の達成率や貢献度に応じて報酬がもらえる制度をインセンティブ制度と言います。

頑張りが反映されるので、貢献度によっては賞与をもらうよりも収入が増えるケースもあります。

モチベーション維持にも役立つので、制度が導入されているかチェックしてみてください。

 

 

 

賞与を支給していない会社だと「違法なのではないか」「生活が不安定になりそう」「年収が低くなってしまう」などと不安を感じてしまう方も中にはいます。

しかし、実際には違法性は全くなく、賞与をあてにした生活をしてしまい、万が一支給されなかった場合は生活にも悪影響が出る可能性があります。

賞与がなければ、その分給与が高い可能性もあり、業績に左右されない生活を送れます。

様々なメリットがあるので、転職先選びでは年収の有無だけではなく、毎月の給与の額もチェックすると、より満足のいく転職ができるはずです。

ヴェルサスでは、様々な会社の求人を取り扱っています。

キャリアアドバイザーによる相談も承っておりますので、後悔しないためにもぜひお問い合わせください。