転職の面接で「能力不足で退職させた社員がいる」と言われたらどう答えるべき?

 

こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。

転職の面接では、オーソドックスな質問をされることが多いです。

しかし中には、「能力不足で退職させた社員がいる」ことを示唆する質問をされるケースもあります。

そのような質問を想定して面接に挑む人は少ないので、焦ってしまうかもしれません。

そこで今回は、イレギュラーな質問をされた時の答え方について解説していきます。

 

 

■【質問】今回の求人と同じポストで、先月能力不足という理由で退職させられた人がいました。どう思われますか?

 

このような質問をされた場合の回答例には以下のようなものが挙げられます。

 

「そのようなことがあったのですね。

詳細がわからないので安易な見解を申し上げるのは憚られますが、他人事ではないので身につまされる思いです。

しかし私は、実績重視の企業でおよそ20年間成果を出し続けてまいりました。

また、今回の応募内容を拝見させていただいた限り、同じ業界であり同じ営業職として培ってきた経験や知識を活かせると確信しております。

御社の期待に応えられなかった時は、退職を迫られても仕方ないという覚悟も持ち合わせております。

ただ現在は、退職者が出たことや私自身が同じような状況に陥ってしまう可能性があるといったようなネガティブな話より、入社後にどのように売り上げを挙げられるのか、ということしか考えておりません。」

 

同じポストで退職者が出ている以上、それは他人事ではありません。

そのため、それを踏まえた上でやっていける自信や覚悟があることを示すようにしましょう。

ネガティブに捉えるよりもポジティブな回答の方が面接官も安心できるはずです。

 

「そうですか。

それはとても厳しい状況ですね。

頑張る意欲はありますが、同じようにならないと言い切ることはできません。」

 

このようなネガティブな回答をしてしまうと、採用してもらえる可能性は格段に低くなるでしょう。

頑張るだけなら誰でもできるので、そうならないという根拠を自身の経験から提示することがポイントです。

 

 

■【質問】人間なので合う人も合わない人も当然います。もしも、全く言うことを聞かない社員が部下になったらどう対応しますか?

 

このような質問をされた場合の回答例には以下のようなものが挙げられます。

 

「部下の気持ちを理解することが最優先と考えているため、まずはマンツーマンで面談をする時間を確保します。

そして、しっかりと向き合いながらどのような考えを持っているのか聞き出していきます。

これまでにも部下を持ったことがあり、中にはなかなか言うことを聞かないような人もいました。

そのような人は、何度か面談する中で心を開いてくれることが多かったので、粘り強く向き合っていきたいです。

不満点がある場合は、問題がどこにあるのかを一緒に考え、改善できる内容なら応じるつもりです。

人材育成は時間がかかるものだと自負しているので、部下と地道に向き合っていく所存です。

最近の若手社員は、かまってほしいと思っている傾向もあるため、日頃の挨拶や声掛けを欠かさないなどの関わりを持つことも大切だと考えております。」

 

どのような方法で言うことを聞かない部下に対応するかは独自のやり方で問題ないでしょう。

この質問で重視されているのは、若手の部下にしっかり向き合えているかどうか、という点です。

人材育成の経験がある場合は、それを交えた回答をするとリアリティが生まれるので効果的です。

部下を持った経験ない人だと、ついネガティブな答えを出しがちですが、以下のような回答はすべきではありません。

 

「これまでに部下を持ったことがないのでその時になってみないとわかりません。

しかし、しっかりと向き合ってより良いやり方を探していきたいと考えております。」

 

抽象論だけで終わってしまうと、相手が欲している回答とズレが生じます。

このような質問は倫理的に考えて意見を述べられるか、今の時代に即した人材育成ができそうかなどをチェックする目的があります。

質問の趣旨がわかっていれば必然的に回答も具体的になるでしょう。

 

 

■【質問】部下の中にメンタルの不調を訴える人が出てきたら、どう対処しますか?

 

このような質問をされた場合の回答例は、以下のとおりです。

 

「部下が精神的に辛い思いをしているようであれば、まずは心療内科などの受診を勧めます。

インターネットで状態や症状について検索すれば病名などを絞れるかもしれませんが、素人が判断できるものではありません。

医療機関を受診してもらったら、その結果に基づいた対応を考えていきます。

休むことが大切だと考えられるので、社内の休職制度を使ってもらうことも前向きに検討し、伝えていきたいです。

制度の手続きなどに関しては、人事部とよく相談し、進めていきたいと考えます。

「がんばれ」や「期待しているぞ」などの声掛けはプレッシャーを与えてしまい、逆効果になってしまう可能性も高いと思っています。

とても繊細な問題なので、専門家や医師などと相談しながら部下に接していきます。」

 

近年は精神的な病を患っている人も増えているので、身近な存在である部下にそのような状況が降りかかる可能性は捨てきれません。

過去にメンタルの不調を訴える部下や同僚がいた場合は、対応についての知識もあるでしょう。

それを踏まえた上でどのような対応をすべきなのか答えるのが理想的です。

ただし、以下のような回答はメンタルに不調を抱えた人の対応として逆効果になってしまうので面接官は良い印象を受けません。

 

「自分の中で抱え込んでしまう人もいると思います。

そのようなタイプが部下になった場合、愚痴や不満などをしっかりと聞いていきます。

ガス抜きができれば、ある程度仕事へのモチベーションを維持できると考えるためです。」

 

愚痴や不満を聞いてもらうだけで満足できる人もいるでしょう。

しかし、医療機関を頼らなければいけないレベルになると、それだけでは改善しません。

物事の深刻さを理解していないと思われてしまう可能性があるので、自分だけで解決へと導こうとする姿勢は見せないのが無難です。

 

 

 

転職の面接では、イレギュラーで答えにくい質問をされてしまうことも多々あります。

前もって答えを準備していないと焦ってしまうかもしれませんが、冷静に考えをまとめてから答えるようにしましょう。

ヴェルサスでは、専門のキャリアアドバイザーが在籍転職の面接に関するアドバイスやサポートも行っています。

転職を考えている方は、お気軽にヴェルサスまでご相談ください。