こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。
やっと内定先が決まった方の中には、その内定先が「もしかしてブラック企業かもしれない」という不安を感じているかもしれません。
苦労して決まった内定先はできれば手放したくないものですが、就職してから後悔するのも避けたいところです。
そこで今回は、内定先がブラック企業かどうかを見極める方法についてご紹介していきます。
実際に就職してから「やっぱりブラック企業だった」と後悔しないためにも、ぜひ参考にしてみてください。
■そもそもブラック企業とは?
そもそもブラック企業とは、どのような会社をいうのかご紹介しましょう。
厚生労働省からは、ブラック企業に対する明確な定義は出されていません。
しかし、一般的には労働者に対して極端な長時間労働や無理なノルマを課したり、適正な賃金を支払っていなかったり、パワハラやセクハラなどが横行していたりする会社を「ブラック企業」と呼ぶことが多いです。
こうした企業で働いていると、肉体的にも精神的にも追い込まれ、心身ともに悪影響を及ぼす可能性があります。
■この3つに当てはまったらブラック企業
ブラック企業にみられる代表的な3つのポイントをご紹介するので、まずは内定先がこれに当てはまっていないかチェックしてください。
1.極端な長時間労働
労働者の勤務時間や休憩時間、休日は労働基準法によって定められており、時間外労働の上限は、月45時間、年間360時間となっています。
さらに、厚生労働省では「2~6ヶ月間にわたる月平均の時間外労働が80時間以上」は過労死ラインと定めてきます。
このような基準を超えた労働時間が常態化しているような会社は、社員の健康を顧みないブラック企業といえます。
2.給料が低い・残業代の未払いがある
ブラック企業の特徴で長時間労働と並んで多いのが、給料の低さや残業代の未払いです。
少なくとも、給料が最低賃金を下回っているような会社は違法です。
また、時間外労働に対しては、労働基準法によって通常賃金の2.5割増し以上を支払う義務があります。
給料が最低賃金以下だったり、残業代が支払われなかったりする会社はブラック企業の可能性だけでなく、経営状態にも危険を含んでいることが考えられます。
3.パワハラ・セクハラの横行
パワハラやセクハラは、企業の規模に関わらず、まだまだ横行しているところがあるため、大手の企業だからといって安心というわけではありません。
過剰な責や性的な発言など、パワハラやセクハラが横行しているような会社は、上司や管理職の想像力の欠如、さらには企業全体のモラルの低さも疑われます。
■ブラック企業はこうして見極めよう!
つづいて、内定先の会社がブラック企業かどうかを判断する方法を解説します。
・元従業員からの口コミ
内定先の情報を知りたい時は、実際に働いていた社員からの口コミを見るのが、一番手っ取り早い方法です。
信憑性の面では、気軽に書き込める口コミサイトより、ユーザー登録をしなければ書き込めない「Open Work」や「en Lighthouse」などがおすすめです。
ただし、どちらも匿名の投稿なので参考程度に捉えておくことが大切です。
・就職四季報
就職四季報とは、東洋経済新聞社が就活生向けに発行している、大手企業約1,300社の企業情報が掲載された書籍です。
取材に基づき、採用実績や年収といった基本情報から、離職率や残業時間などの会社の実情を客観的に知ることができます。
大きなチェックポイントとしては、平均勤続年数と3年後離職率を確認しておきましょう。
特に、3年後離職率は平均が30%といわれているので、それを上回る企業は離職率が高めと言えます。
・勤務時間外に会社を確認する
求人票に記載されている勤務時間外にも関わらず、夜遅くまで会社の明かりがついているようであれば、残業が多いことが疑われます。
さらに、内定先からの連絡が、夜遅い時間帯や休日に届くというような場合、時間外労働や休日出勤が常態化している可能性が高まります。
・ブラック企業リストをチェックする
厚生労働省では、「労働基準関係法令違反に関わる公表事案」として労働法に違反し、送検したブラック企業の公表をしています。
ただし、こちらに掲載されている企業は、労働局に摘発された企業のみのため、口コミサイトや就職四季報などとあわせてチェックすることをおすすめします。
■ブラック企業とは少し違う?それでも不安な時の対処法
一般的にいわれているブラック企業の定義には当てはまらないもの、「なんだか不安」と感じている場合の対処法もみていきましょう。
・内定ブルーに陥っていないか
内定先に不安を感じる理由として、「内定ブルー」に陥っているという方も多くいます。
内定ブルーとは、特に理由はないにも関わらず、内定が決まった途端に漠然とした不安を感じることを言います。
このような状態で内定先について調べても、悪い情報ばかりに目が行くようになり、判断を誤ってしまう可能性もあります。
自分が感じている不安が、内定ブルーによるものだった場合の対処法は、最初にその企業を選んだ時の熱意を再確認することです。
・徹底的な情報収集
先述の内定ブルーに陥る原因のひとつに、内定先の企業に対する知識不足があります。
内定先についてよく理解していれば、後から多少の不安要素が出てきたとしても打ち消せるので、事前に徹底的な情報収集を行うようにします。
また、口コミサイトにある少数のネガティブな意見ばかりに捉われすぎないことも大切です。
・自分なりの定義を決める
一般的なブラック企業の基準には当てはまらないものの、自分の中でどうしても納得できない点があり、不安が解消されない場合は、自分なりのブラック企業の定義を決めると良いです。
そして、「絶対にこういう会社は嫌」という定義にいくつも当てはまるようなら、入社を考え直す必要が出てきます。
・就活のやり直しも検討
自分が決めた定義ではブラック企業に当てはまっているようなら、就職してもその企業の高感度が上がる可能性は低いといえます。
その結果、早期退職につながる恐れもあるので、徹底的な情報収集をした上で自分がブラック企業と判断した時には、すぐに次の就活を始めましょう。
本来は、就活の段階で企業の情報を良く調べ、理解を深めておくことが大切です。
内定獲得後に一般的なブラック企業の基準に当てはまる、または自分なりにブラック企業だと判断した時には、そのまま就職しても上手くいく可能性は低いため、就活のやり直しを検討する必要があります。
ただし、内定獲得後にもう一度就活をやり直すのはなかなか難しいものです。
ヴェルサスでは、就業に関する不安や疑問に対しても専門のコーディネーターが相談に乗っています。
就活のやり直しに迷ったら、ぜひお気軽にお問い合わせください。