2023年7月 製造業災害のトップである「はさまれ巻き込まれ事故」を防ぐ

今月の目標は「はさまれ巻き込まれ事故防止」です。

社内で毎年数件のはさまれ事故が発生しています。
全般的に転倒・墜落に次ぐ3位ですが、製造業では29%と断然トップの災害と言われています。
下記内容を参考に、はさまれ巻き込まれ災害防止に取り組んでください。

 

1. はさまれ巻き込まれの代表的な事故発生要因
①機械運転中に手を出した
→稼働中手出し禁止の場所⇒不安全行動』
②機械が停止していると思い手を出した時急に動き出した
→自動で停止・運転をする仕組みを知らなかった
③非定常作業中はさまれた
→非定常作業で作業標準が決められていなかった
④突発の機械のトラブルでとっさに手を出した
→安全第一の安全意識の低下
⑤作業手順(作業標準)の説明不足と内容の不具合
→導入時の教育が安全第一となっていない・安全第一の手順でない
⑥管理監督者の職場巡視不足
→『作業標準は守られているか』『整理整頓は出来ているか』『設備は安定稼働出来ているか』を把握出来ず対応遅れ
⑦危険個所の本質安全化の不足
→手が入らないよう囲い・覆いが出来ていない
⑧定期・非定期の安全教育の不足
→導入時・移動時・設備改造時・メンバー変更時・他の職場で災害発生時等

 

2. はさまれ巻き込まれ防止策
*設備稼働中の手出し禁止の徹底
→危険個所の目視化と安全第一に徹した安全教育で作業者の安全意識の高揚
*設備の危険個所発掘と危険排除の推進(本質安全化)
→まず危険個所を囲い・覆いをして作業者へ教育、その後設備の改造を進める。
*安全教育の実施で安全意識の高揚を図る
→安全第一を徹底し定期開催と何かが変わった時・起こった時に随時開催
*設備・装置の安定稼働の維持
→日常のメンテナンス(清掃点検注油)の実施と設備の改造の計画化
*過去の災害事例で危険予知訓練の実施
→全員参加が基本
*日常のヒヤリハットの吸い上げ
→朝礼時公開して共有化しヒヤリの再発防止
*職場の整理整頓清掃の維持
→管理監督者の職場巡視でフォロー

 

■TCCの基本事項の厳守■
まず本人の「絶対ケガをしない」という心構えが大切です。