2023年6月 死傷災害の25%を占める転倒災害を防ぐ

今月の目標は「転倒事故防止」です。


 
社内で毎年数件の類似の転倒事故が発生しています。
下記の内容を参考に、転倒事故の予防に努めて下さい。

 

1. 転倒事故発生要因と対応
①滑る
要因:床面の(水・油・ゴミ・傾斜)等で滑りやすい状態にある
対応:整理整頓清掃の徹底・走らない移動・滑りにくい床面対応
②つまずく
要因:床面凹凸・物の放置・床面の配管、配線、コード・段差・足元の確認ミス
対応:作業場と通路の明確化・整理整頓・危険個所の目視化
③体力不足
要因:足腰の低下
対応:自分の体力を認識した行動をする・日頃足腰の鍛錬を心がける
※特に高齢者は注意!※

 

2. 転倒事例と対応
①出入口に物があってつまずく
対応:「物を置かない」の徹底・走行中の足元の安全確認の徹底
②両手で物を持って移動中(3mmの段差・滑りやすい床面)
対応:極力台車を活用し、やむを得ない時は足元を確認後移動する
③上部の荷物を見ながら移動中、足元の荷物につまずく
対応:「通路に物を置かない」の徹底・歩行中は足元確認の徹底
④屋外で歩行移動中、段差につまずいた→段差が見づらかった
対応:段差を無くす・段差の目視化・危険個所の表示をする(安全意識の高揚)
⑤作業場の床面の配線につまずいた
対応:床面配線の禁止又は安全対応実施・移動するときは、足元の確認をする(安全意識の高揚)
⑥駐車場に移動中、車輪止めにつまずいた→夜間で車輪止めに気がつかなかった
対応:暗い時は照明器具の活用を徹底
⑦階段を降りる時滑った
対応:滑りにくい靴を着用・階段に滑り止めをする・片手は手すりを掴んで降りる
⑧パレットの隙間に足が入り転倒
対応:「パレット上は危険度が高い」を認識し足を置く・仕事以外パレット上に乗らない
⑨移動中、突然フォークリフトが来て慌てて避けようとして転倒
対応:フォークと作業者の通路を分離し徹底する
⑩移動中バランスを崩して転倒→足がもつれた・めまいがした
対応:サンダルは止める・日頃の健康管理(睡眠栄養休養)の徹底
⑪マンホールにつまずいた→マンホールに気が付かなかった
対応:「足元を確認して歩行」の徹底・マンホールの目視化
⑫椅子から急に立ち上がりよろめいた
対応:足場を確認する時、間を持って立ち上る・「ケガをしない」の安全意識を持つ
⑬倉庫内を移動中、段差に気づかずつまずく→見づらかった
対応:照度アップ・段差の安全表示
⑭急いで材料の補給するため、走って移動中に転んだ
対応:「職場では走らない」の徹底(安全意識の高揚)

 

3. 最後に

 

転倒事故は、「自分はケガをしない」という安全意識の高揚が重要です。
安全意識の高揚で転倒事故が防止出来るともいえます。

 

また、転倒後の2次災害が危険です。
移動は2メートル先の下方を見て安全を確認しながらの歩行に徹しましょう。