2022年9月 日常の防災対策と無理な姿勢・動作での災害防止について

今月のティー・シー・シーの目標は「防災の心構えと無理な姿勢の作業見直し」となっています。

毎年9月は、防災月間として全国一斉に取り組みを実施しています。災害に備え、ご家庭で取り組むべき主な対策をご紹介します。

 

①家具の置き方、工夫していますか?

家具が転倒しないよう、壁に固定しましょう。
寝室や子ども部屋にはなるべく家具を置かないようにし、置く場合もなるべく背の低い家具にするとともに、倒れた時に出入口を塞がないように工夫しましょう。

 

②食料、飲料などの備蓄は十分ですか?

電気やガス、水道などのライフラインが止まった場合に備えて、普段から飲料水や保存の効く食料などを備蓄しておきましょう。

 

③非常用持ち出しバッグの準備、できていますか?

自宅が被災したときは安全な場所に避難し、避難生活を送ることになります。
非常時に持ち出すべきものをあらかじめリュックサックに詰めておき、いつでもすぐに持ち出せるようにしましょう。

 

④ご家族同士の安否確認方法、決まっていますか?

別々の場所にいるときに災害が発生した場合でもお互いの安否を確認できるよう、日頃から安否確認の方法や集合場所などを、事前に話し合っておきましょう。

 

*災害用伝言ダイヤル*
局番なしの「171」に電話をかけると伝言を録音でき、自分の電話番号を知っている家族などが伝言を再生できます。

 

⑤避難場所や避難経路、確認していますか?

いざ災害が起こった時に慌てず避難するためにも、お住まいの自治体のホームページや国土交通省ハザードマップポータルサイトなどから防災マップやハザードマップを入手し、避難場所、避難経路を事前に確認しておきましょう。

 

★無理な姿勢での災害防止について

長時間の無理な姿勢での作業は、安全・品質・能率の阻害要因の主たるものといわれています。
日常の作業で疲れる、窮屈、面倒な作業は上長に申請しグループで改善案を出しましょう。変更後は標準化して全員へ通知し次の改善へ繋げ、労災をなくしていきましょう。

無理な動作によって起こる労災事故の例をご紹介します。

 

■社会福祉施設

介護の現場では労働者が利用者の入浴やトイレの介助、ベッドからの上げ下ろしなどの際に無理な姿勢をとるため、介助者が身体を傷めるケースが多くなっています。

 

■製造業

荷物の上げ下ろしや運搬などの作業の際に身体に無理な負担がかかることが影響しています。令和3年には2,929件の無理な動作による労災事故が発生しています。