2022年7月 STOP!はさまれ・巻き込まれ災害


今月は、安全意識高揚と安全活動の定着を目的とした「第95回全国安全週間」が設定されています。
スローガンは「安全は急がず・焦らず・怠らず」です。この機会に、日頃の安全活動についてゆっくり考えてみてください。

 

▼はさまれ・巻き込まれ災害の特徴▼
①生産加工用機械で約4割発生

(金属加工用機械、一般動力機械、食品加工用機械、産業用ロボットなど)

 

②休業1か月以上が6割!

生産加工用機械を起因とする「はさまれ・巻き込まれ」災害の約6割が休業1か月以上となっています。

 

③経験3年未満の労働者で約5割!

生産加工用機械を起因とする「はさまれ・巻き込まれ」災害の約5割が経験3年未満の労働者となっています。

 

決まりきった形の災害がなくならない原因のひとつに、具体的な手順を決めていないことが挙げられます。
「どのような場合に機械を停止すべきか?」
「停止ボタンを押すとライン全部が止まってしまうのか?」
「どこからどこまでが停止するのか?」
「停止後の復旧はどのように行うのか?」など…
ラインや機械の動作を確認し、作業の実態に合わせた具体的な手順や「安全作業標準」を検討し、定めることが必要です。

 

○危険な作業が行われていないか管理者が把握すべきです。

管理者の知らないところで「安全装置の無効化」など危険な作業が常態的に行われていることがあります。

 

○過去の災害事例に学びましょう

災害は二度と繰り返してはならないものですが、同時に、管理者が知らなかった危険な作業を知る貴重な機会でもあります。

 

○設備対策を優先して考慮しましょう

作業の状況を監視するよりも、安全装置が有効に使用されているかを監視する方が、管理の上でも確実です。