2021年9月 防災・災害対策/無理な姿勢が招く労働災害防止

防災・災害対応と無理な姿勢での災害予防について

 

2011年3月11日に発生した東日本大震災では、首都圏における帰宅困難者が約515万人発生しました。また、近年の地球温暖化により夏になると「ゲリラ豪雨」が各地で発生し、台風の被害も甚大化しています。下記の内容を念頭に日頃から通勤路・自宅付近のハザードマップを確認する等の対応をお願いします。

 

また、無理な姿勢で作業をしたことによる災害も昨年度は4件と増えてきています。これは当社だけに言えることでなはなく、全国的にも前年度の件数を上回っています。作業法を見直すことが有効ですので、職場の全員が一丸となって取り組み災害を防止しましょう。

 


 

▶防災の日(9月1日)

1923年の関東大震災発生の日を防災の日と制定し、日頃から災害へ備えるよう働きかけを目的としています。

 

▶風水害に対して

①予報が出たら屋外避難の備えをする
戸締りを確実にして、飛ばされそうな物を家の中に入れたり、排水溝の清掃等を行う。

 

②屋内の備え
防災用品の確保・浸水で濡れないよう高い場所への移動・決めてある避難場所へのルートを確認する。

 

③停電への備え
懐中電灯、ラジオ、飲料水、おにぎり、服装を準備し、家族と避難経路を打合せておく。

 

④避難は早めに
明るくて安全な時間帯に避難する。(特にお年寄りや小さな子供のいる家庭)

 

▶火災に対して

①煙や有毒ガスを吸わない
防災防毒マスクがあればそれを使う。ない場合は濡れたタオルで口と鼻を覆い速やかに避難する。

 

②初期消火
消火器・火災報知器の場所を把握し、使い方をマスターしておく。(消火器の周囲に物を置かない)

 

③電気器具による火災防止
コンロの炎、暖房機の点検実施、差したままのコンセントの周囲の埃に注意。

 

▶地震に対して

①日頃より備える
個人・家庭・企業等各集団単位で避難先・非常携帯品・非常食等を確保する。(現金・通帳・LEDライト等の懐中電灯、飲料水・電池とラジオ・緊急用品と常備薬・ライターとマッチ、手袋・ヘルメット)

 

②地震が起きたら
まず身の安全を確保し、揺れが落ち着いたら安全な場所へと移動する。

 

▶無理な姿勢が災害へ

①疲労がたまり、安全面だけでなく能率・品質低下につながる
作業法の改善に監督者を入れて取り組む。

 

②災害として、転倒・腰痛が想定される
正しい作業方法を学ぶ、安全意識の啓発に全員で取り組む。