2021年11月 予防接種で防げる感染症も

流行性感染症の予防について

国内では、全国的に新型コロナウイルス感染症の発症が劇的に減少しています。

しかし今回の減少の要因について国は見解を出していません。油断すると再度の多発に懸念を表明しています。

 

今月のテーマは例年あげています「流行性感染症予防」です。

新型コロナウイルス感染症と併せて下記の内容について取り組みをお願いします。

 

1. 新型コロナウイルス感染症

昨年医療従事者から始まったワクチン接種も進み、2回目の接種を終了した方も多いと思います。しかし、ワクチンを接種した方も今まで通りの予防対策をお願いします。

 

【症状】

息苦しい、少し動いたら苦しい、胸に痛み、息が荒い

 

【感染経路】

空気感染、飛沫感染、接触感染

 

【対策】

①上記の他に発熱・咳等の症状が出たら病院で検査を受けて医師の指示に従う。

②三密を避けてうがい・手洗い・マスクの着用

 

※感染者の発症2日前から発症後10日の間に、次の人に感染させる危険があると言われています。いつもと体調がおかしいと思ったらすみやかに医療機関を受診し、不要・不急の外出を控えて下さい。

 

2. インフルエンザ

毎年多くの方が罹患する冬の代表的なウイルスです。低温と乾燥を好みます。

 

【症状】

38℃以上の高熱・身体の倦怠感、筋肉痛

 

【感染経路】

くしゃみ・咳でウイルスが飛散し吸い込み感染

ウイルスの付着した物を触った手で、鼻・口・目を触り感染

 

【対策】

①室内を暖かくし適度な湿度を維持する(28℃、湿度60%程度)

②外出時のマスクの着用(使い捨てまたは洗浄済のマスクを使用)

③免疫力を高める(睡眠とバランスの取れた食事を摂る事が大切)

④予防接種を受ける(12月中旬までに受けることが望ましい)

 

3. 感染性胃腸炎

ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルス等があります。感染すると24~48時間で症状が出て、通常3日程度で回復します。

 

【症状】

腹痛、下痢、嘔吐、発熱

 

【感染経路】

海の2枚貝に蓄積し、それを食べることで発症

感染者が十分な手洗いを行わずに調理し、それを食べることで発症

ウイルスを含んだ汚物を処理後、手より口に入り発症

 

【対策】

①2枚貝を食べる際は十分に加熱してから食べる

②調理や食事前には、十分に石鹸と流水で手を洗う

③便や嘔吐物を処理する際は、使い捨ての手袋・マスク・エプロンを着用する。処理後は石鹸と流水でよく手を洗い、窓を開けて換気する。

④汚染した場所は家庭用の次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤で消毒する(使用に当たっては「使用上の注意」に従って下さい。)

⑤処理に使った手袋・マスク、嘔吐物等は必ずビニール袋に入れ、密閉した状態で廃棄する。

 

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どの感染症も予防接種で100%防げるわけではありませんが、もし発症しても重い症状になるのを防ぎます。

◆知っていますか?3つの咳エチケット◆
1⃣マスクを着用する
2⃣咳・くしゃみをする時は、口と鼻をティッシュやハンカチで覆う
3⃣咳・くしゃみをする時は、袖で口・鼻をおおう