介護と介助の違いについて

 

こんにちは!ヴェルサスのブログ担当です。
みなさんは、介護と介助にはどのような違いがあるか知っていますか?
この2つの言葉は名前だけ見ると似ているように思われがちですが、実は介護だと思っていたことが解除に分類されることも珍しくありません。
今回は、介護と介助の違いについて解説していきます。

 

■介護と介助にはどのような違いがあるのか

まずは、介護と介助の具体的な違いについてご紹介します。

 

〇介護

介護は、日常生活の自立を目指すためのサポートを指します。
自分自身の力では日常生活が難しい要支援や要介護認定を受けた人が、生きていくために必要な生活全般を支援することです。
身体介助はもちろんですが、精神的な援助も行います。
生活の質を向上することも目的となっていて、ADL(Activities of Daily Living)の支援も含まれています。
介護施設などのサポート事業が整備されるようになってからは介護=身体の世話をするという目的へと変化していきましたが、生活の質を向上させる方向へと転換してからは精神的なサポートも重要視されるようになっていきました。

 

〇介助

介助は、日常生活をサポートすることを指します。
入浴や食事、排せつなどを手伝う介助行為全般を指すという点が、介護とは異なります。
介助はサポートを行う場面によって種類が変わるため、適切に行わなければいけません。

 

■介助の方法や注意すべきポイント

要支援や要介護認定を受けた場合、周りからの介助が必要になります。
続いては、介助の方法や注意すべきポイントについてご紹介します。

 

〇食事介助

食事介助は、寝たきりになってしまったり、咀嚼が難しくなってしまったりした人に対して行われる介助です。
食べ物の柔らかさや口へ運ぶタイミング、温度などに注意しなければいけません。
食事介助を行う際の注意点としては、体が傾かないように調整すること、誤嚥しないように頭が反り返らないようにすることなどが挙げられます。
また、飲みこんだことをきちんと確認してから、次の一口を運ぶようにすると誤嚥のリスクを軽減するポイントです。

 

〇口腔ケア介助

口腔ケア介助は、食後に必ず行われる介助です。
口の中を清潔に保つことができていないと、様々な病気の原因になるとも考えられているため、とても大切な介助の1つとなっています。
口の中をすすげる人は洗面台ですすいでもらったり、歯磨きをしてもらったりします。
自力で口腔ケアが難しい人に対しては、水を含ませた脱脂綿やガーゼなどを使って口の中を綺麗にしていくという方法で行われるのが口腔ケア介助です。

 

〇排せつ介助

排せつ介助は、自力でトイレに行くことができない人やおむつをしている人に対して行われる介助です。
トイレを手伝ってもらったり、おむつ交換をしてもらったりすることに抵抗を持つ人も少なくないため、本人が恥ずかしいと感じないような環境を整える必要があります。
また、できる部分は自分ででききるように配慮することも大切なポイントになります。
排せつ物は健康管理の指標にもなるため、できるだけ毎回チェックすることも忘れないようにしてください。

 

〇更衣介助

更衣介助は、朝起きた時にパジャマから服に着替えたり、夜寝る前にパジャマに着替えたりするときに行われる介助です。
自分で手足を動かしてできる部分はやってもらうためにも、脱いだり、着たりしやすい衣類を選ぶようにすると本人と介助者の負担が減ります。
転倒のリスクがある人は、椅子に座った状態やベッドで横になった状態で行為を行うケースが多いです。
また、高齢になると骨粗しょう症で骨がもろくなっている人も多いので、関節を動かす時は無理な動きをしないように気を付けてください。
無理に動かしてしまうと骨折をしてしまい、ADLがさらに低下してしまう可能性が高くなります。

 

〇入浴介助

入浴介助はその名前の通り、入浴時の支援を行います。
要介護認定を受けている人の入浴は自宅では難しいかもしれませんが、自力でできる部分がまだあれば家族のサポートで入浴できる可能性もあります。
しかし、転倒などのリスクが非常に高いので、デイサービスやショートステイ、訪問入浴などの介護サービスを利用した方が安心です。
介護サービスでは、介護や解除に関する専門的な知識を持つスタッフが適切な手順で入浴をサポートしてくれるので、家族の負担も大幅に軽減します。

 

〇歩行介助、移乗介助

歩行介助は、歩行器などを使っている人に行われる介助です。
歩行介助時は、ゆっくりと歩調を合わせて歩くようにしてください。
片麻痺がある場合は、麻痺がある側にたって介助を行います。

移乗介助は、車いすからベッド、車いすからトイレなどへ移動する際に行われます。
移乗介助をする際は、車いすにブレーキがかかっていることをきちんと確認してください。
ブレーキがかかっていないと予期せぬ怪我につながる可能性があります。
また、膝折れによる転倒を防ぐために脇の下をしっかりと支えたり、ずり落ちを防ぐために深く座り直したりすることも重要なポイントです。
車いすからベッドへ移乗する際は双方の負担を軽減するために、スライディングボードなどを使っている施設もあります。

 

■サービス介助士という資格もある

介護関連の資格として知られているのは、介護福祉士やケアマネジャー、介護職員初任者研修(旧・ホームヘルパー2級)などです。
しかしこの他にも、サービス介助士(ケアフィッター)という資格があります。
最後に、サービス介助士がどのような資格なのかご紹介します。

 

〇サービス介助士とは?

サービス介助士は、介助される側が必要としていることをその場の状況に合った方法で支援する人です。
相手の立場に立って行動できるように、知識を身に付け、対話や実践を行うことで思い込みを取り除きます。
サービス介助士の資格を持っていると、視覚障害がある人の手引きや聴覚に障害がある人の接客、車いすを利用している人が公共交通機関を利用しようとしている時の介助といった場面で役立てます。

 

〇サービス介助士の資格には種類がある

サービス介助士には、サービス介助基礎研修、准サービス介助士、サービス介助士ジュニアという3つの種類があります。
ライフスタイルに合わせて知識を身に付けられるという点も、サービス介助士の魅力です。

 

■介護と介助の違いを知り、社会貢献を目指そう

介護と介助は、多くの人が同じようなものだと思っています。
しかし実際は、今回紹介し多様な違いがあるのです。
また、要支援や要介護認定を受けた人に対するサービス全般は解除になることを覚えておいてください。
サービス介助士の資格を持っていれば、様々な場面で役立てることができます。
介護の資格は持っていないけど社会貢献を何らかの形でしたいと考えている人は、サービス介助士の資格取得を目指してみてください。